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ごあいさつ

~子どもの人生は子どものもの、子どもが主役~

今も多くの人に愛されている物語『赤毛のアン』(モンゴメリー)。主人公のアンの魅力はどこにあるのでしょうか。一つは、あふれるほどの想像力であり、人生を切り開くたくましさがあります。そして、アンは自分のことばを持っています。

日々の暮らしが光の中にあるときも、暗闇と感ずるときも、アンは正直な気持ちや想いをことばで語り、伝え、自分の人生に参加しています。
すべての子どもが、人生の主役であってほしい。夢や希望、大人に対する不満も期待も、この時を共に生きる仲間として、大人に語り、伝えてほしい、語っていいのです。とりわけ、社会的養護のケアを受ける子どもたちが自分の人生の主役として、生きてほしいと、私たちは願っております。

赤毛のアンのことばは、素晴らしい聴き手たちの存在によって、生き、働いています。アンのそばに聴き手があったように、私たちは、子どもたち、とりわけ社会的養護ケアのもとにある子どもたちの声を聴く存在となりたいと願っています。

子どもたちは、具体的にことばにしていなくても、夢や希望も、時には大人や社会へ改善を望むことを持っています。ことばにしていないから、夢も希望もない訳ではありません。 一人ひとりの子どもの気持ちや想いは、心深くに眠ることばです。心深くに眠る気持ちや想いが、具体的な言葉となり、声となり、語りとなるよう、子どもの側で耳を傾け、ことばになるその時を待ちたいと、私たちは願っています。

子どもたちのことばの一つひとつが大切にされ、尊重されなくてはなりません。子どもたちの夢や希望の実現にむけ、ことばの届け先と届け方を、子どもと一緒に考え探したいと思うのです。大人たちが勝手に決めることも解決することも決してしません。

英国やカナダでうまれた、子どもの声を聴き、子どもの代弁者、マイクになる、こうした活動を子どもアドボカシーと呼んでいます。

私たちは、子どもアドボカシーを社会に伝えつつ、これらを支える子どもアドボケイトを養成し、子どもたちのもとへアドボケイトを送りたいと考えています。 弊会の子どもアドボカシーの活動に、みなさまのご支援をお願い申し上げます。

NPO法人子どもアドボカシーをすすめる会TOKYO
代表理事 森 時尾
Mori Tokiho


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